午前3時

毎日毎日惰性でものを食べている気がする。お腹が空いていなくても食べてるし、それはお腹が鳴ったら恥ずかしいとかそんな下らない理由からなんだけど、きちんとお腹が空くというのは存外幸せなことなのかも知れない。飢えってあんなにつらいのに無ければ無いで死にたくなる。何が食べたい?とか、何が好き?って聞かれるのがものすごく嫌いで、そんなこと聞かないでよ何が美味しいかなんてその時々だし分かんないよっていつもイライラするんだけど、久しぶりに出掛け先で食べたハヤシライスがもうめちゃくちゃに美味しくて、事前に考えてたあれやこれやがどうでもよくなった。結局気持ち悪くはなるけど対価って感じする。


青い薔薇が枯れてしまって泣いた。触った瞬間にガクから花びらが落ちてしまって一瞬凍りついた。大事にしていてもお花は枯れちゃう。けどそっちのほうが気楽で良いのかもしれない。捨てたり拾ったりするのって馬鹿みたいにエネルギーがいるから疲れちゃう。自然と何もかも枯れるみたいにだめになっていってくれる方が嬉しいなぁ。自分から捨てたくないし、捨てざるを得ないような状況になって、うんうん仕方ない。これを捨てるのは仕方ない、だって腐ってしまうし場所も取るし。って思いながら手放したい。なにかを自主的に選んだり捨てたりするのって、ある面では非常に快感なんだけどある面ではめんどくさくて誰かに押し付けたくなっちゃう。結局悪者になりたくないだけ。


人と同じように絵を描いたりみんなが好きな本を読んだりすることに価値なんてないってずっと思っていて、多分それは未来永劫変わらない価値観なんだけど、人と違うことに優越感を感じたりはしてないってことをあまり分かってもらえない。流行りとかみんなが読んでるってるだけで自分がそれを読むことに意味ないよねって明言することで相対的に自分の特異性をひけらかしたい訳じゃないんだけど。そんなことより自分にしか出来ないようなこと探せば?悪いけど先に行くよって気分。


午前3時半は空気がきりきりしていてこのままどこかに歩いて行ってしまいたくなる。お腹すいたしビールが飲みたいなぁ。夜の空気はだめになる。