貴方の腕が地平線の全てでした

世の中のものを鮮明に見てしまうので、よくよく傷ついている。もっと解像度を低くして人間とか出来事を見られたら、こんな風に悩んだりしないはずなのに。

 

貴方といる時は時間が流れるイメージをずっと持っていて、耳とこめかみの間の空間で、時間がゴウゴウ音を立てて流れ去っていく。話したいことはすぐどこかに行っちゃうし、思ってもいなかったことを口走ってしまう。多分本当にお伝えしたいことなんて誰にもわかり得ないから、こんなことになっちゃうんだ。

 

今が、すさまじい勢いで過去になっていて、すぐそこにこれから来る未来があるけど、触れることはできないし、予期することも出来ない。

あなたと別れたその後は、過去ばかりを精査してしまいがち。気持ち悪いね。気味が悪いよ。君が悪いんだよ。どこにも寄りかからせてくれないせいだ。

 

 

なんか書いててばからしくなってきました。いらいらする。文体がどうとか、これはうざいかなとか思ったり、バカみたい。キーボードを強くたたいてもいいことなんて何もないのに、言い得ない言葉たちが内側でどんどん暴れて、抱えきれなくなっていくので全部苛立ちに変わります。私はあなたになれなくて、あなたの言葉は手に入らない。腹が立ちます。才能はどこにもない。得意なことがあっても、それは才能じゃない。みんな勘違いをしていて、褒めてくれてありがとう。でもね、私は自分が平凡であることが分かる。全部分かってんのよ。だって今まで誰かがやってきたことを違う言葉でやり直しているだけです。悲しいよ。誰にも面白がってもらえなくなるんじゃないかって怖い。

私が私に飽きるので、勿論あなたも私に飽きるわけです。こんなの分かりきっていることなのに、自覚してはその都度傷ついてて、うまくいくわけないんだよ。

 

貴方の前では強がっていて、いたい私ではいられず、そのままのイメージでどんどん時間は流れるし、泣きたい気持ちです。リカバリーが全然効かないんだよ!時間は戻せない!自明のことじゃないですか。疑いようもなく、過去には戻れないじゃん。なのにあの時のあなたが好きだったとか、あの言い方が嫌いだったとか思うばっかりで、今の、いま!今のあなたのことは、視認するだけで情を持つことが出来ない。

 

あーあーあー、みんな大っ嫌いだよ

 

貴方は実は死んじゃってて、なんにも語る資格がないよ!と自分を戒めているんだとしても、私は貴方のお話が好きだと思いました。

貴方の語る言葉が、貴方の声そのままで夢に出てくるので、その都度泣きたい気持ちで朝を迎えています。でもそんなことは絶対知らないで。2時間先の街で、死にたくなったり面白く生きたりしてほしいです。