腰椎に雨

手紙を書きたい。言葉に出来なくていつも持ち帰ってきてしまうものばかりが私を苦しめます。あなたに手紙を書くために、素敵な便箋を見つけるといつもどういうわけか買ってしまう。自分の生活や日常をお伝えしたりお聞きしたいと思うんですが、会えばいつもそんな言葉はどっか遠くのほうに追いやられてしまって、どうでもいいことを話している。でもこういった類の感情は、手紙にしたって伝わらないものです。言葉とか無い方がピュアにコミュニケーションできるのではないかと常日頃から思うのですが、あなたの書く文章が、世界で一等好きなので、やっぱり言葉で伝え合いたいし傷つけあいたいと思う次第です。

貴方の前では格好つけてしまうので、前も後も触れられないのですが、本当は肺まで満たされて眠りたい。雨の日にセックスしたいし、お花を飾りたい。あなたの片腕の重さと体温を忘れないようにと努めるのですが、どんどん掴み難いものになっていてしまいますから、そういうあれこれが悲しい。

 

愛とは他人を許すこと、他人に許される自分を許すこと。

出来れば優しくしていただきたいけど、辛い言葉や感じ方の冷たさでさえも好もしい。

 

自分にはゲバ名があるんですが、そういうモノがあると名前ごとに人格を使い分けたくなって、いつのまにか自分がどんどんあやふやになって行きます。

このお名前で会った人の前では苛烈でいたい!と思ったり、このお名前であった人の前では天邪鬼でいたい!とか、そうやっていると、本名の私はずんずん薄くなる。私は私の名前が好きですが、そういってくれる人は世界のどこにもいないんだ!と声高に叫ぶ自慰行為では!もうぜんぜん満たされません。私を許して、私を見て、褒めて、認めて、面白がってくれ。

資本主義とセックス、流行りすぎでウケるね。あなたの夢ばかりを見ます。